
私たちの体は、頑張って起きることはある程度可能ですが、頑張っても「眠る」ということはできません。
眠るという行為はあくまでもリラックスした状態で起こるため、「眠らなくては!!!」頑張ることで、むしろ睡眠を遠ざけてしまうのです。
夜になって急に寝ようとしてもそれはうまくいくわけがありません。
夜になったら眠るという理想的なリズムを整えるためには、体内のリズムを調整し、自然体で眠れる状態を作っていく必要があります。つまり、日中の過ごし方から変えていかなくてはならないのです。
無理に眠ろうとするとかえって逆効果になることも
なかなか眠れない時に、無理に眠ろうとしてもかえって目が覚めてしまうものです。
しっかりと睡眠を取るためには、快適な空間やリラックス方法を考えてみることをおすすめします。
室温や湿度が自分にとって適切かどうか、寝具は体に合っているかなどをチェックしてみてください。
入浴は睡眠のためには是非ともしてください。30-60分前の入浴がお勧めです。
また、テレビやスマホの光は実は強い光を発しています。起きなさい!という光を出しているのです。寝る2時間前から見ないことをお勧めします。
そしてあかりを消し、リラックスできる姿勢で、少しずつ力を抜いていきます。
ゆっくりと呼吸をしながら体を休めるイメージで過ごすことを意識してみてください。
寝酒や寝る前のカフェインは控えましょう
眠れないからといってお酒を飲んで過ごす人もいますが、実は寝酒は逆効果です。
確かに寝つきはよくなるのですがアルコールには利尿作用があります。夜間にトイレに行きたくなり、睡眠のリズムを壊してしまう可能性が高くなります。またアルコールは加水分解されるのでのどが渇きます。のどが渇いて朝早く目が覚めてしまう原因となります。
また、寝酒を習慣にしてしまうとアルコールがないと眠れない状態にもなりかねません。
アルコール同様に、コーヒーなども寝る前には避けた方がいいでしょう。
カフェインには体を起こす作用があるため、余計に眠れなくなってしまったり、利尿作用によってお手洗いが近くなってしまったりします。
なかなか眠れず困っている人は、ノンカフェインのお茶やお白湯など、睡眠の妨げにならないものを選ぶことがおすすめです。
適度な運動で体を疲れさせましょう

定期的に運動をする習慣がある人は、睡眠の問題が起こりにくいと言われています。
例えば、普段より忙しく過ごした日に、疲れて早く眠ってしまった経験がある方は多いでしょう。
私たちの体は、適度な疲労を感じることで回復のためにしっかり眠れるようになります。
急にハードな運動をすると体にも負担が大きくなってしまうため、ウォーキングや散歩、ストレッチなど、できることから取り入れてみてください。
とはいえ、寝る前に運動をすると体が起きてしまうので、運動するタイミングは朝やお昼などがおすすめです。
起きたら朝日を浴びるなど、リズムを整えましょう
生活のリズムが乱れていると、なかなか眠れなかったり眠っても短時間で目が覚めてしまったりします。
生活のリズムを整えるためには、朝起きて朝日を浴びることから始めてみましょう。
しっかりと光を浴びることで体内時計をリセットします。
また、朝食を摂る習慣がない人は、朝食をしっかり食べるようにしてください。
食事をすることで、体が起きてリズムが整いやすくなります。
不眠で悩むことがあったら、クリニックに相談しましょう

不安や焦りを抱えていたり、悩み事があったりすると寝つきが悪くなってしまいます。
また、体調の異変から不眠になっているなど、気になることがある場合にも、早めに専門医に相談することをおすすめします。
不眠は、長引けば長引くほど体に負担をかけてしまいます。認知症の原因にもなることが分かってきています。
日中に眠くなってしまったり、パフォーマンスが落ちてしまったり、不注意からの怪我や免疫低下による病気のリスクにもつながるでしょう。
こうした問題が起こる前に、しっかり睡眠リズムを整えるためにも医師の診察を受けることを検討してみてください。
クリニック情報
枚方市の『服部あたまクリニック』は、あたまの病気を専門としています。
あたまの健康を保つことは、有意義な人生を過ごすための基本です。
患者様が安心して日々を過ごし、生活改善に努めていこうと思っていただけるような親切・感謝・愉快をモットーとした診療を行っています。
少しでも気になることがあれば、京阪「枚方市駅」すぐの『服部あたまクリニック』へいつでもご相談にいらしてください。