
頭部外傷とは、頭を強くぶつけるなど、頭部に力が加わることで頭蓋骨や脳、皮膚、皮下組織などに損傷を負うことです。
転倒事故や転落、交通事故、スポーツ中の事故など、さまざまな状況で起こりうる問題であり、誰がいつ起こるかわからないため、事前に対処法を知っておくと安心です。
前提として、頭部外傷の症状には、頭痛やめまい、嘔吐、一時的な記憶障害、意識障害などがあります。
また、重度の場合には手足の麻痺や言語障害、難聴などが起こるケースもあります。
今回は、頭部外傷の応急処置や受診後の治療方法について紹介していきます。
頭部外傷が起こった際にまずすべきこと

例えば、一緒にいた人が転倒によって頭を強打してしまったとします。
その場合まず、すべきことは、ぶつけたところの傷の確認、そして、意識があるかの確認です。
傷の確認は、ぶつけた場所から血が出ているかどうかを見て、血が出ていたら清潔なハンカチやタオルなどで直接圧迫します。
頭から血が出ているとそれだけで不安になるかと思いますが、頭の皮膚は血管が多いため、小さな傷でも出血する場合があります。
そして意識の確認では、会話がきちんとできるか、怪我をした状況が理解できるかなどを確認していきます。
頭部外傷の応急処置
応急処置をする際には、こまめに意識の確認をするようにしましょう。
名前を呼んだり肩を叩いたりして、応答があれば意識はあります。
この時、強く揺さぶったり体を動かしたりしてはいけません。
血が出ていれば止血、腫れている場合には数分ごとに氷などで冷やします。
嘔吐がある場合は、窒息しないように体を横向きにして寝かせておきましょう。
しばらく安静にして過ごし、起き上がれる程度に回復した後もしばらくは一人にしないことが大切です。
少しでも不調が長引いたり傷が残っている場合は、早めに受診して医師の診察を受けるようにしてください。
頭部外傷で意識がない場合
頭部外傷によって意識がない状態は、重症頭部外傷と言います。
頭部を強打した直後に意識がない場合はもちろん、当初意識があっても時間が経つにつれて意識障害が起こる場合には、一刻も早く救急医療機関を受診するようにしてください。
頭部外傷で意識が消失する原因には、次のようなものがあります。
脳震盪
頭部への強い衝撃によって脳が揺さぶられ、一時的に意識が消失することを脳震盪と言います。頭部外傷の中では比較的起こりやすいもので、意識が戻った後も頭痛や嘔吐、めまい、ふらつきなどの症状が起こることがあります。
硬膜外血腫
硬膜外血腫とは、頭蓋骨と硬膜の間に出血が起こることで意識消失を引き起こしている状態です。小さな子どもが後頭部をぶつけた際に起こりやすいと言われています。
脳挫傷
強い衝撃によって脳に損傷が起こることを脳挫傷と言います。交通事故や転落事故などで起こることが多く、治療が遅れると命に関わる状況にもなります。
頭部外傷はしばらく注意が必要

頭部外傷は、衝撃の大きさによって病態や予後が大きく変わります。
軽い転倒やスポーツ中のトラブルで起こる軽症の頭部外傷では、一時的な腫れや頭痛、ふらつきなどの症状で済むこともあります。
一方、交通事故や転落事故によって脳に大きな損傷を負っている場合は、その時点で意識傷害が起こったり、しばらく経ってから倒れてしまったりすることもあります。
軽度の頭部外傷の際に「しばらく家族が近くで様子を見て」と言われるのは、頭を打ってから6時間以内に何らかの症状が現れた場合、脳の損傷が起こっているケースがあるためです。
どんなに軽度の頭部外傷であっても、少しでも違和感があった時にはすぐ医療機関を受診できる体制を整えておくことが大切です。
頭部外傷で受診した際の治療法
頭部外傷によって病院に搬送された際(ご自身で受診された場合も)、脳の損傷が疑われる症状が見られる場合には、CT検査やMRI検査を実施して脳の損傷度合いを確認します。
その後は、患者様の状態に合わせた治療を行います。
一般的には以下のような治療や処置が行われます。
頭部打撲
氷のうや保冷剤で冷やすこと、必要に応じて内服薬を処方します。
頭皮の外傷
傷からの出血があれば消毒をして、縫合を行います。
少量の血腫がある場合:安静状態で経過観察、もしくは局所麻酔で手術を行います。
脳挫傷が大きい場合:損傷した脳を摘出するための手術を行います。
脳の中で血液が溜まっている場合:頭蓋骨を大きくはずして、脳を助ける手術を行います。
急性頭蓋内血腫
開頭手術を行い、血腫の除去をします。
頭蓋骨骨折
脳に損傷がなければ入院による経過観察を行います。
クリニック情報
枚方市の『服部あたまクリニック』は、あたまの病気を専門としています。
あたまの健康を保つことは、有意義な人生を過ごすための基本です。
患者様が安心して日々を過ごし、生活改善に努めていこうと思っていただけるような親切・感謝・愉快をモットーとした診療を行っています。
少しでも気になることがあれば、京阪「枚方市駅」すぐの『服部あたまクリニック』へいつでもご相談にいらしてください。