脳腫瘍とは、人口10万人あたり10〜12人程度に発症するとされる、比較的稀な病気です。
年代で見ると40代や50代での発症が多いですが、子どもに多くみられるタイプの脳腫瘍もあり、全年齢で気をつけなくてはならない病気です。
脳にできる腫瘍は大きく分けると「原発性」と「転移性」のものに分類されますが、脳腫瘍自体には150種類以上があり、それぞれに適した治療で回復に取り組む必要があります。
そんな脳腫瘍は、初期の段階から体にさまざまな変化が現れます。
脳腫瘍による症状は大きく3つに分類され、発症した場所や状態によって内容が異なります。
今回は脳腫瘍の大きな初期症状と、それ以外の小さなチェックポイントについて紹介していきます。
頭蓋内圧亢進症状
腫瘍が発生したり、腫瘍が大きくなってきたりすることによって、頭蓋骨内部の圧力が高まることを、頭蓋内圧亢進(ずがいないあつこうしん)と言います。
頭蓋内圧亢進の主な症状としては、頭痛や吐き気、意識障害や視力低下などが挙げられます。
一時的な頭痛と違い常に頭痛がある、胃腸系に問題がないにもかかわらず吐き気や嘔吐が続いているといった症状は、自分でも気づきやすいかもしれません。
頭蓋内圧は、寝ているときや横になっているときに上がりやすいという特徴があります。
そのため、明け方や起床してすぐの時間帯に症状が出やすいとされています。
局所症状
局所症状は、腫瘍が発生した脳の位置によって異なります。
例えば、腫瘍が大脳に発生した場合は手足の麻痺や歩行障害、体のしびれ、感覚障害、言語障害、視野が急に狭くなる、バランス感覚が悪くなりふらつきや転倒が増えるといった症状が現れます。
脳下垂体に腫瘍ができた場合は、ホルモンの分泌異常が起こったり、手足の先端近くの骨が大きくなったりという変化が現れます。
小脳や脳幹に腫瘍ができると、強いめまいや手足の不自由、震え、難聴や耳鳴りといった耳への症状が出やすくなります。
症状の強さや頻度はその人によって異なりますが、こうした症状があった場合は少しでも早く医療機関を受診することが大切です。
痙攣発作
痙攣発作の頻度は、腫瘍の性質や発生した部位によって異なります。
前提として、痙攣は体が硬直して意識を消失する「大発作」と、意識は保てているものの、手足が意思と関係なく動く「小発作」、一点を見つめた状態で反応がなくなる「精神運動発作」に分けられます。
脳腫瘍によってこうした痙攣が起こることはよくありますが、小発作(軽い痙攣)などは本人でも気づいていなかったり「よくあること」としてあまり意識しなかったりすることもあります。
「少し手足がピクピクする」程度であれば、多くの方が経験したことがあると思いますが、意識を失うほどの痙攣など大きな違和感を覚える症状があった場合には、専門のクリニックで検査を受けることをおすすめします。
日常の中でこんな違和感があったら注意
上記のように、脳腫瘍ができるとさまざまなサインが現れます。
もちろん、そういった症状が出たからといって必ずしも脳腫瘍とは限りませんので、まずはしっかりと原因を特定することが大切です。
以下では、生活の中でこのような違和感を覚えたら注意してほしいというポイントをいくつか紹介していきます。
- いつもの頭痛かと思ったらなかなか完治せず、頭痛が次第に強くなっている
- 朝起きたときに激しい頭痛がした
- 内臓機能は健康なのに、いつも吐き気に悩まされている
- 急に視力が下がった、視野が狭くなったと感じる
- 思っている通りに言葉が出てこない、舌がもつれてうまく話せない
- 脚や手がずっと痺れている、急に動かしにくくなったと感じる
- 物忘れが激しくなったと思う
など
脳腫瘍はCTやMRIによる精密検査で発見できます
脳腫瘍は、初期の段階からさまざまな症状が出るため、早めに病院で検査を受けて治療に繋げていくことが重要です。
脳腫瘍は画像検査で発見できるため、CTやMRIで脳のチェックをすることが大切です。
また、悪性かどうかを判別するために腫瘍の生検が必要になることもあります。
普段と違う頭痛や体の違和感は、本人でなければ気付けないこともあるでしょう。
「なんだかおかしい」と感じたら、早めに専門のクリニックで相談する習慣をつけておくことも大切です。
また、体調に違和感がなくても、定期的に脳ドックを受けて脳の状態を検査することも重要です。
脳ドックについて気になることがありましたら、ぜひ当院までご相談ください。
クリニック情報
枚方市の『服部あたまクリニック』は、脳や神経の病気を専門としています。
あたまの健康を保つことは、有意義な人生を過ごすための基本です。
患者様が安心して日々を過ごし、生活改善に努めていこうと思っていただけるような親切・感謝・愉快をモットーとした診療を行っています。
少しでも気になることがあれば、京阪「枚方市駅」すぐの『服部あたまクリニック』へいつでもご相談にいらしてください。
